みなさんこんにちは、みうです!
彩海せら君主演、Golden Dead Schiele (ゴールデンデッドシーレ)の公演を初日と合わせて2回観劇してきたので、本日はその感想を書いていきたいと思います!
もう千秋楽迎えてしまいました…更新がいつも遅くてすみません
今回は物語の内容の解釈や考察ではなく、出演者の感想を書いていきたいと思います!そこまで多くはありませんが、ネタバレも含みます!!ご注意ください!!
⚠︎読みやすくするために敬称略を用いている所があります。すみません!
⚠︎ネタバレあります!!苦手な方はご注意ください!!
⚠︎私の感想と意見です!! 違うように感じた方もいると思います!!ご了承ください
では、レッツゴー!
全体の感想
Golden Dead Schiele(ゴールデン デッド シーレ)少し難しいですが、素敵な舞台でした!!個人的には2回見るとかなり内容が理解でき、自分なりの解釈ができるようになったなと感じます。
初見だと、最初と最後が少し難しかったです…
全体がバシッと締まっており、中だるみせず、少人数での演技も、流石芝居の月組!となる引き込まれるお芝居でした!!初日ということもあり、客席の緊張感も高かったです!
エゴン・シーレを演じた 彩海せら(102期 研8)
今作で、バウホール初主演を務めたあみちゃん!!本当におめでとうございます!!
私は前作「フリューゲル」以外の月組をあまり見ておらず、月組について深く語れないのですが、あみちゃん(彩海)本当に素敵でした!!雪組のエッセンスと月組のエッセンスを持ち合わせた素敵ジェンヌさんでした!!
まず幕開き、歌がうますぎます!!声量も大きくて、緊張しているだろうに、瞬きするのも嫌なくらい、耳と目が幸せでした!!
エゴンは、自分の夢に向かって一直線ですが、それがうまくいかずに嘆く場面が多い役所、明るい役が多かったあみちゃんにとっては、挑戦だったと、組長のみとさん(梨花)も挨拶で述べていました。
エゴンの苦悩や、寂しさ、不安、葛藤、さまざまな気持ちが表情・声・立ち姿、全てから伝わってきて、感情移入すると苦しくなるくらい、魂のこもった演技でした!!
あみちゃんは、本当にセリフの滑舌が良くて、聞きやすく、心にストンとセリフが入ってきました。
あみちゃんエゴンのお気に入りシーン①
あみちゃん演じるエゴンの大好きなシーンの一つ目は、やす君(佳城) 演じるエゴンの叔父(ボナパルド)と対立するシーン。
その前に、ボナパルド(佳城)が「あいつは生意気だった」というのですが、本当にかなり生意気な顔をしていまして…(めっちゃ褒めてます))
本当に、おじさんからした、自分の言うことも聞かないし、夢を途切れさせないためにきんせねんじょもしたのに、あんな生意気な表情で、生意気なこと言われたら….そりゃ叔父さん怒るよね。と言う表情をしているんです。
なのになぜか悪者になるのは、叔父さん(佳城)….(笑)
この演技力は本当にすごかったです!!
あみちゃんエゴンの大好きシーン②
二つ目が、田舎に引っ越したところに、クリムトさん(夢奈)からの贈り物として、ヴァリ(白河)が来るシーン
引っ越した先でも周囲とうまくやれない、不安定なエゴン(彩海)の元に、ヴァリ(白河)がやってきた後、「また来るわ」とヴァリがエゴンの元を去る時に、「本当にまたきてくれる??」とすがるような、震える少年のような声と眼差しをヴァリに向けていたところが大好きです。
叔父さんや、家族、友人とうまくいかず、突っぱねているけど、本当は孤独が苦手で、一人が寂しくて、そこに現れた一筋の光でもあるヴァリを手放したくない、ひとりにしないで、と言うような気持ちが伝わってきました
他にもたくさん大好きなシーンがあるのですが、それは物語、考察・解釈編の方に書こうかなと思います!
ヴァリ・ノイツェルを演じた 白河りり(103期 研7)
りりちゃんはとにかく声が良かったです。柔らかく暖かく、優しい声すごく綺麗で惹かれました。
地声で歌うところが本当に綺麗で、力強く、気持ちが痛いほど伝わってきて、苦しかったです。
エゴン(彩海)が捕まったとこシーンで、仲間だった(?)4人(グスタフ・レスラー・アントン・マックス)とヴァリがハモるのですがここの歌声と、訴えが本当に心に響きました。
りりちゃんヴァリの大好きシーン①
バリのシーンで大好きなのが、エゴンの妹ゲルティ(澪花)とアントン(瑠皇)の結婚式のシーン。エゴンが周囲と喧嘩をしてしまい、仲間だったアントン(瑠皇)に殴りかかろうとして、「やめて!」と声を上げるヴァリ(白河)の表情と声が本当に苦しいんです。
ヴァリは、その前に、エゴンの母親に、「こんな娘」と階級が下なことで蔑まれていますが、結婚式の後のシーンで
「そんなことを言われて悔しくないのか?なぜおこならいんだ」とエゴンに聞かれた時に、「悔しい。でも私はわかっているの私の立場を」というような言葉を紡ぐ姿が、自分の階級の低さを理解して、認めようと、飲み込もうとしている姿が、今まで表に出さなかったけれど、一人苦しんでいたヴァリが一気に見えてきました
セリフではなく、ヴァリから気持ちが出てくるようで本当にすごかったです。
グスタフ・クリムトを演じた 夢奈瑠音(96期 研14)
組長さん(みとさん)の次の上級生である るねくん、本当に素敵すぎるクリムトを演じていました。
立ち姿から、年老いた芸術家の貫禄が滲み出ていて、セリフを発さなくても、こんなに演じられるんだと驚きました。ただのおじいちゃんとかではなく、人生の核のようなものを理解した上で、人生を俯瞰しているような感じが滲み出ていました。
そして心が広く、エゴンにとってグスタフがいなかったら、生きることを続けられていないのではないか? ヴァリもグスタフと出会わなかったら生き延びていけなかったのではないか?と思うほど、人柄が滲み出ていました。
るねくんグスタフのお気に入りシーン①
グスタフのアトリエにエゴンが尋ねてくるシーンとその前後が本当に素敵でした!
自分の人生に悔いはないと歌う姿と、エゴンのことを思い、考え、二人で掛け合う歌がよすぎて…
グスタフの歌声も表情も凄く優しくてエゴンのことを心から思っているような包容力。そして、エゴンがその優しさに背中を押されて、自分が選ぶ生き方に真っ直ぐに、もっと夢に向かって羽ばたこうと決心したような掛け合いでした。
るねくんグスタフのお気に入りシーン②
るねくんのシーンはどこも良いのですが、中でも、フィナーレがお気に入りです!!
お芝居とフィナーレとパレードのギャップがすごいんです!!
前にも言いましたが、お芝居は、立ち姿がもうグスタフ!どんな時でも舞台にグスタフとして生きているのに、フィナーレでは、姿勢も表情も一変、ものすごくかっこいい るねくんが現れるんです!!!
かと思ったら、パレードで一人づづ挨拶するところでは、完璧にグスタフとして歩いて出てきて…思わずすご…と口がポーカーンと開いてしまいました笑
グスタフ凄…とツイッターに呟くくらい、演じ分けがすごかったです!!
アルトゥール・レスラーを演じた 英かおと(99期 研11)
エゴンのパトロンであるレスラーさんを演じたのが、うーちゃん こと英かおと君
この物語は、エゴンの死後、レスラーがエゴンの伝記を書くために、エゴンの人生を振り返る形で進んでいきます。
レスラーさんは、エゴンの実力を見込み、パトロンとして支援をしていた人です。エゴンが死んでもなお、エゴンのことが好きで、エゴンの伝記を書こうと奮闘する姿がとてもかっこよかったです!
なんで、最後にエゴン伝記を書くのを諦めたのかは、 もっと熊倉先生教えて!?!となってしまいましたが、ここら辺に関しては、考察編で考察していきたいと思っています…
うーちゃんは本当にスタイルの良さと落ち着きで、素敵なパトロンでした!!
そして、フィナーレはスタイルが良すぎて、カッコ良すぎました!!
死の幻影を演じた 彩音星凪(101期 研8)
エゴン(彩海)について回る死の影をダンスで表現しているのが、かのんちゃん(彩音)基本ダンスで表現しているので、セリフは確か一言しかありません。
が!!!存在感があります!そして、衣装や手が絵で描かれたようになっていて、すごかったです!!
おそらく、この物語の題材となった『死と乙女』という絵の中の[死の絵]
が衣装や手のペイントになっています。
ダンスと表情で心情や状況を表すのがとても繊細です。
エゴン(彩海)のアトリエで大きな鏡から出てくるシーンは、あみちゃん(彩海)との息と動きがピッタリすぎて、いい意味でものすごく不気味に映っていました。
ここから少し物語の核心に話になってしまうのですが、2回見て、エゴンシーレを学んでやっとわかるのが、死の幻影(彩音)が最初のシーンと後半でたびたび、『死と乙女』の死のポーズをしているんです。
これに2回目の観劇時、かなり鳥肌が立ちました。
考察と重なってしまいますが、やっぱり死と乙女の死はエゴンが思い描く自分自身なんだなぁと思いました。
次作で退団発表しましたが、本当に寂しいです….
その他雑感
バタバタしてここからかけておらず、記憶が薄れてきてしまったのでここからは駆け足で、生徒さんの感想を書いていきます
瑠皇りあ 君 と 七城雅 くん
アントン・ペシュカ を演じた 瑠皇りあくん と マックス・オッペンハイマーを演じた 七城雅くん!
あみちゃんエゴンの画家仲間である2人、エゴンと仲間割れをしてしまいます。
2人は新公主演を経験していることもあり、落ち着いて、前半では若者らしいエネルギッシュなシーンが素敵過ぎました!エゴンのことを語る立場で出てくるシーンと、過去の思い出の再現の演技の演じ分けが2人ともすごく素敵。
あれは言い過ぎだったと振り返るシーンなど、感動シーンじゃなくても涙が出てきてしまうほどでした。
さっさ(瑠皇)はエゴンの妹である澪花えりさちゃん演じるゲルティと結婚し、軍隊に入ります。
2人の結婚式のシーン、さっさは幼い頃から好きだったゲルティと結婚できる一方で、画家という夢を諦めるという選択をしていて、幸せの裏にある、寂しさ、軍隊に入る不安などが垣間見えてすごく苦しくなりました。
エゴンに「画家を辞めたやつ」(ニュアンス)たいに言われた時は、それまで寛容な場面が多かったアントン(瑠皇)がエゴンにつかみかかるのですが、その表情が、悔しさと、羨ましさの入り混じったような、なんとも言えない表情に、涙が止まりませんでした…
そして今まで、どちらかといえば怒りやすかったマックス(七城) が仲裁しているのも、久々に会えるという小さな期待があって、喧嘩はしたけど実際は大切な友人なんだろうなと思わせる立ち振る舞いが素敵すぎました。
エディト・シーレを演じた澪花えりさ (107期 研3)
エゴンの妹、エディトを演じたのは107期生、研3の澪花えりさちゃん、とっても表情豊かで繊細なエディトを演じていました!
中でも印象的だったのは、上でも出てきた結婚式のシーン。
エゴンが母親と言い争った後に、夫になったアントンとも言い争いを始め、喧嘩になる時の、えりさちゃんの表情が、今にも泣き出しそうで
結婚式という晴れの日に、久々に兄であるエゴンと会えた、という気持ちやそれなのに、喧嘩になってしまうショックなど、いろんな表情が入り混じった複雑な表情で…
えりさちゃんの表情を見、さらに涙が溢れてきてしまいました。
結婚式のシーン、その場にいる、エゴン(彩海)・ヴァリ(白河)・アントン(瑠皇)・マックス(七城)・エディト(澪花)・マリー(桃歌)全ての人にとって、気持ちが動く転換点になっているのではないかな…なんて考えてしまいました。
ご贔屓の同期生109期が可愛すぎる
私のご贔屓様は、このブログでも話している通り、109期の雪組の律希奏くんなので、各組の109期も注目しているのですが、バウホールに出ている109期、大活躍すぎました!!
こののちゃん こと 乃々れいあ ちゃん
まずは、乃々れいあちゃん!”このの”ちゃんという愛称です!
主に線描のダンサーですが、2幕初めのパーティーのシーンでは、ドレスを着て、夢奈瑠音くんとダンスを組んで踊っていました!
研1さんが、研14の男役さんと組むの、凄すぎません!?それも、下級生!という感じを全くだしておらず、カッコよかったです!!
線描のダンサーは、しなやかで、キレがあって、表情豊かで、パッと目を惹きました!
お目目がクリクリで、とても大きくて、目力があって、素敵でした!
なみほ ちゃん こと 帆華なつみ ちゃん
こののちゃん と同じく、線描のダンサーを演じている 帆華なつ海 ちゃん!
子役としてセリフも言っていて、とっても可愛かったです!初舞台の時よりもグッと大人っぽくなり、さらに素敵さが増していました!
組配属されて初めて参加したショー、万華鏡百景色では、菊の花の精でしなやかに踊り、舞っていて、目を奪われていたのですが、今作もしなやかさを生かした素敵なダンスでした!!!
ゆりあくん こと 翔ゆり愛 くん
ゆりあくん は、the 存在感!! 身長も高く、声も深く、研一とは思えない存在感がありました!
スーツが本当に似合っていて、かっこよかったです!
セリフもすごく聞きやすく、え!?!?今のゆりあくんの声だよね!?!?!とびっくり知ってしまいました…
幼少期のエゴンが出て来るシーンでは、茶色のスーツにシルクハット!もう男役!!という感じで本当に研1ですか!?!?!ってなってました笑
最後に
この記事を書き始めたのは、千秋楽が終わる前、つまり2月の頭でした…あれよあれよと日々がすぎていき、1ヶ月ほど経ってしまいました…今更感あふれていますが、大好きで、月組のお芝居に、心震え、大号泣した大好きな作品、記録程度に書かせていただきました。
彩海ちゃん主演のバウホール、本当に素敵な物語でした!!
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